リース契約の賃貸借処理(オフバランス)について

今回は賃貸借処理(オフバランス)について、どのような会計処理が行われるのかを、売買処理と比較しながら取り上げてみたいと思います。

<会計処理例:賃貸借処理/オフバランス>
貸借対照表(BS バランスシート)
資産の部 負債の部
影響なし
損益計算書(PL)
支払リース料 □□□
<会計処理例:売買処理/オンバランス>
貸借対照表(BS バランスシート)
資産の部 負債の部
リース資産○○○ リース債務○○○
損益計算書(PL)
減価償却費 ×××
支払利息 △△△
※注記等必要
賃貸借処理は物件を借りているという処理なので、その支払リース料を決算書のPLに計上。自社の資産・負債を計上するBSは「借りている」ので何も影響しません。このことをオフバランスといいます。
一方で、売買処理はリースの売買があったものとみなします。「購入した」ので、BSにリース資産を、さらに対応するリース債務を計上するのでオンバランスといいます。
<賃貸借処理のメリット>

・事務コストの削減

会計処理が売買処理と比較し簡易となります

・ROA(総資産に対する利益率)の維持

経営効率の指標です。
BSのスリム化とよく言われます。
資産が増えると、それに対する利益率が下がります。
ROAが高いほど一般的に経営効率は良いとされます。

【ご留意事項】
本資料は、情報のご提供の為、かつ概要をご理解いただく事を目的に内容を簡略化かつ平易な言葉に置き換えて作成しております。内容の正確性、確実性、永続性を保証するものではありません。会計、税務の処理に関しましてはお客様より会計士、税理士等へご確認をお願いいたします。