国土交通省より土木工事・業務の積算基準等の改定が発表されました。

今回は大きく以下の5つのポイントがありました。

■ポイントその1:直轄の土木工事等において働き方改革を強力に推進

  • 「月単位の週休2日」の補正係数を新設するほか、完全週休2日(土日)促進のため実施企業に対して成績評価を加点
  • 全ての工事および業務を対象に、現場環境の改善への取組を定めた実施要領を策定
  • 受注者(特に現場技術者)を対象に、工事関係書類の業務削減に向けた5つの支援メニューを実施
  • 時間外労働規制適用にあたり、書類作成の経費などの最新の実態を踏まえて現場管理費を見直し(増加)
  • 現場移動等による日当たり施工量の減少を考慮し、現道・維持関係等の工種(舗装版破砕工など)で歩掛を改定

■ポイントその2:円滑な施工体制の確保

  • 特定の大規模災害の被災地において、歩掛の日当り標準作業量の補正(復興歩掛)や間接工事費の補正(復興係数)を一部見直し
    • 対象の被災地:
      平成23年 東日本大震災(岩手・宮城・福島県内)、
      平成28年 熊本地震(熊本県内)、
      平成30年 西日本豪雨(広島県内)
  • 地質調査業務の諸経費率を改定

■ポイントその3:共通仕様書等の改定

  • 基準等の改定にあわせて、以下の資料を一部改定
    • 工事関係
      「土木工事共通仕様書」「施工管理基準」「電気通信設備工事共通仕様書」
      ※「土日を休日とする週休2日」「ワンデーレスポンス」の実施に努める点についても改定
    • 業務関係
      「測量業務共通仕様書」「地質・土質調査業務共通仕様書」
      「土木設計業務等共通仕様書」「電気通信施設設計業務共通仕様書」

■ポイントその4:土木工事の歩掛(合計27工種)の改定

  • 新規制定【土木工事標準歩掛】(計3工種)
    • 排水材設置工(構造物背面排水)
    • 仮締切工(砂防コンクリート締切)
    • 舗装版削孔工(アスファルト舗装版)
  • 改定【土木工事標準歩掛】(計5工種)
    • 薬液注入工
    • 鋼管・既製コンクリート杭打工(中掘工)
    • かごマット工(多段積型)
    • 集排水ボーリング孔洗浄工
    • トンネル照明器具清掃工
  • 移動時間を踏まえた制定【土木工事標準歩掛】(計1工種)
    • 泥水運搬工

  • 新規制定【施工パッケージ型積算関係】(計1工種)
    • 型枠工(省力化構造)
  • 改定【施工パッケージ型積算関係】(計7工種)
    • 土工[路体 築堤 盛土・路床盛土]
    • 土工(ICT)[掘削]
    • 土工(ICT)[路体 築堤 盛土・路床盛土]
    • 埋戻工
    • アンカー工(ロータリーパーカッション式)
    • 排水性アスファルト舗装工
    • 路側工
  • 移動時間を踏まえた改定【施工パッケージ型積算関係】(計10工種)
    • 安定処理工
    • 場所打擁壁工
    • 現場取卸工
    • 伐木除根工
    • グラウトホール工
    • 踏掛版設置工
    • 舗装版破砕工
    • 舗装版切断工
    • 橋梁補強工(コンクリート巻立て)
    • 電線共同溝工(C・C・BOX)

■ポイントその5:その他の制定および改定

  • 鋼橋製作工の副資材費、鋼橋製作工及び横断歩道橋製作工の歩掛を改定
  • 建設機械等損料算定表を改定
  • (地質)解析等調査業務の歩掛「計算準備」を制定

ガイア Gaia 土木 積算 最低価格 入札 リース エスワイティーシステム