富士フイルムグループの富士ゼロックス株式会社(本社:東京都港区赤坂9-7-3、代表取締役社長:山本忠人、資本金:200億円)と関連会社「富士ゼロックスアドバンストテクノロジー株式会社」(本社:横浜市西区みなとみらい6-1、取締役社長:種田乾吾)が開発した白色LED(発光ダイオード)光源を用いたカラースキャナーが、社団法人照明学会(東京都千代田区、大野智彦会長)から「照明技術開発賞」を受賞いたしました(9月15日受賞式)。白色LEDは、原稿読み取り部の光源としてデジタルカラー複合機に搭載されており、LEDの課題とされた明るさのムラや色のバラツキを抑え、従来のキセノンランプに比べて約1/3の消費電力で1.5倍の明るさを実現しており、「従来機にまさる省エネ、利便性、生産性を実現した技術」として高く評価されました。
近年オフィスで生産性を向上させるためにデジタル複合機の原稿読み取りの高速化が求められており、その実現のためには光源の照度をアップしなければならないものの、同時に消費電力を削減することが課題となっています。
そこで富士ゼロックスと富士ゼロックスアドバンストテクノロジーはこの課題を解決するために、キセノンランプより消費電力が少ない白色LEDを採用することを決定。LEDの採用は明るさのムラや色のばらつきがあり難しいとされていましたが、光を均一な明るさで分散させる光学部材と、機械一台ごとに色を自動的にデジタル補正する画像処理技術を開発することで、安定した読み取り画質を維持しながらキセノンランプに比べて約1/3の消費電力で1.5倍の明るさを実現することに成功しました。
このカラースキャナーを2009年8月に発売したオフィス向けフルカラーデジタル複合機「ApeosPort-IVシリーズ」4機種および「DocuCentre-IVシリーズ」4機種の計8機種に初めて搭載し、その後も同年12月に発売したフルカラーデジタル複合機「DocuCentre-IV C2260」、2011年7月に発売したモノクロデジタル複合機「DocuCentre-IV 3060 / 2060」といった主力機種に導入しています。