Q22 PDFの運用について

Mac OSやWindowsといったプラットフォームで共通にハンドリングできるファイルフォーマットと言えばPDFファイルです。PX140 Print Serverでは、このPDFファイルの特性を活かし、RIP処理を行う手前からRIP済み状態のジョブまで、何段階かに分けてジョブをPDF化し、通常のファイルと同じようにメールで送ったり、プリントできる機能を搭載しています。
まず、プリント前に行いたいのが「PDFプリフライト」。これは先に紹介した各種警告機能とは違い、ジョブを一度PDFに変換して使用フォントやページサイズ、使用カラー(特色を含む)などをプリフライトし、レポートを出力します。レポートはPDFとして保存されるので、エラー内容を見てジョブを修正したり、印刷会社に入稿する際に渡したりすることができます。次に、入稿ファイルをPDF化して面付けするなどの処理を行ったら、「PDFエクスポート」を使ってクライアント様に確認してもらうことが出来ます。この「PDFエクスポート」で書き出されたPDFファイルはオブジェクト構造が保たれているため、Adobe Acrobatの注釈機能を使用した校正も可能です。そしてRIP処理が行われても修正のチャンスがあります。「Raster Image Viewer」は、RIP済みのラスターデータを編集する機能です。といっても、テキストなどの属性はないため、全体の色味を調整するのがその目的としています。たとえば、プリント直前にクライアントから「写真の赤みを取る」と指示があっても、元のデータに戻ることなくRIP済みジョブを直接修正できます。この作業が終わったらもう一度クライアント様にチェックしていただく。このとき使うのが「Ripped PDF保存」機能で、PX140 PrintServerの解像度、カラーマネージメント機能を使用してRIP処理されたジョブをそのままPDF化します。
PX140 Print Serverでは、あらゆる場面でPDFファイルを徹底活用できる本格的なソフトプルーフ環境が搭載されました。

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